「クリスマスのふとした孤独感を、やさしく包み込んでくれる曲」
クリスマスの頃はライヴをしていたりとか、いろいろバタバタしているので、最近は楽しんだ思い出ってほとんどないかも(笑)。またNYにいた頃も、クリスマスって向こうの人にとっては日本でいうお正月のようなもので、ハロウィンが終わると街にはイルミネーションが輝き、華やかな印象になる。当日になると、たいてい家族と過ごす人が多いから、マンハッタンはちょっと寂しい雰囲気になるんです。私は、そんな風景を「ふーん」って気分で、ちょっと孤独を感じながら歩いていた思い出がありますね。そういう気分の時も含め、クリスマスになると聴きたくなるジャズは、ビンス・ガラルディのこの曲。チャーリー・ブラウンのサントラ盤に収録されている楽曲で、幼い頃から優しさのなかにせつなさも混じっている雰囲気が好きなんです。また、この曲にはインストと子どもがヴォーカルのヴァージョンの2つがあるんですけど、どちらも好き。エンドレスで聴きたくなる。特に聴きたいのは、友人をパーティに呼ぶ為に一生懸命料理をして、しっかりもてなした後、一人になった時。すると、PEANUTSに出てくるキャラクターたちが「がんばったね」って優しくささやいてくれそうな気がするので。
「CHRISTMAS TIME IS HERE」
ビンス・ガラルディ
アルバム『Charlie Brown Christmas』に
収録
クリスマスのお祝いはできないんですけど、ツリーは毎年部屋に飾るようにしていますね。ちゃんと生のもみの木を購入して。あの独特の匂いって、クリスマスに必要だと思うから。それにいろんな電飾をするのが大好きです。