「思い浮かべた本の世界。その景色をクリアに見せてくれる曲」
実はかなりの活字中毒でして、少しでも時間が空いたら読書するようにしています。本って世界や人生のいろんなことを教えてくれるんですよね。だから飽きることがないし、本屋さんへ行くとついつい長居してたくさんの本を大人買いしてしまう(笑)。購入して読み終えた本を部屋に積み上げておくのも好きですね。自分はこれだけの知識を蓄積したんだな、って思えるから。なので、ジャンルは問わず、いろんなタイプの本を読みあさっています。たいていは5冊くらいを、移動中はこれ、就寝前はこれといった感じで状況にあわせて読み分けていますね。で、そういう時のBGMにもぴったりなのがジャズなんです。なかでもアーマッド・ジャマルのこの曲は、煮込み料理が完成するまでの空き時間で読書をする時聴くのが好き。聴いていると、思い浮かべた本の世界が頭の中でクリアになるような気がするんです。それと、大人のやるせなさを感じるところも好みですね。確かに自由な部分もあるけど、それを手にするには何かを犠牲にしなくてはならないこともある。そんなことを教えてくれているようで、聴いているうちに物思いにふけってしまうこともあるんですよ。
「Stolen Moments」
アーマッド・ジャマル
アルバム『Awakening』に収録
日本の作家でいったら、小路幸也さんや、浅田次郎さん、村上春樹さんの作品も好きですが、この冬にかけて読みたいのは、よしもとばななさんの『アムリタ』。読んでいるとほっこりした気分になれる1冊です。