私にとってジャズは、物心ついた頃からずっと耳にしていていつか歌えたらと思っていた憧れの音楽。今回「ジャズアルバムを作ってみませんか？」と声をかけていただいて、ジャズアルバムを作る機会を頂いて、ついに夢が叶いました。ふだん私の音楽を聴いてくださっている人のなかにはジャズを敷居の高い音楽だと思っている方もいると思うので、そういうリスナーのみなさんでも耳にしたことがあるだろうスタンダードなヴォーカル曲を中心にカヴァーしています。日本でも名うてのミュージシャンの方々にご協力いただいたので、最初はとても緊張しましたが、最終的には私の好きな1940~50年代のジャズ・クラブのような雰囲気を出すことができたと思います。また、本作には２つの新曲や、以前テレビ番組でカヴァーしたことでリクエストの高かった「Calling You」なども収録しました。収録曲は、色気を持つことも、冷たく恋人を突き放すことも、せつなくなることも、みんな受け止めてくれるものばかり。だから、聴くといい女になった気分になれるんです。実際聴いたらモテると思いますよ（笑）。ちなみに、アルバムには私の対訳が付いています。ジャズは本来自由な音楽ですが、ここで各曲について私なりの解釈を感じていただけたらと。