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JUJU's Closet

ヌメロな皆様ごきげんよう。毎週のように台風がやってきたりしてなんだか嵐続きな日々です。 寒いと思ったらまた暖かくなったり、暖かいと思ったら夜に急に寒くなったりと着るものに振り回されがちなこの頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 振り回されるといえば、つい数日前私が人前で初めてレコーディングをした時のこと。 普段レコーディングといえば、スタジオの中で鶴の機織りの如く人目につかないところでやっています。 特に私はコントロールルームからも見えないくらいヴォーカルブースを真っ暗にしてレコーディングするくらい、歌う姿を隠しがち。 そんな私がまさかの人前レコーディングをする日が来るなんて!!とある企画でのスペシャルオケージョンだとはいえ、 曲を作る行程を0からお見せする上で歌詞もない状態のラララでの仮歌を歌うのは本当に冷や汗ものでした。 非常に新鮮でとても楽しかったけど、普段と違う場所や雰囲気や状況に振り回されたなぁー。 いかなる場面においても、何にも決して振り回されない精神力を持ちたいものですがそう簡単ではなかったり。 ともあれ、今回のテーマは「BRIT PUNK」というわけでちょっぴり尖ったお話です。

パンクと聞いてきっと一般的に思い浮かべるのは、モヒカン、安全ピン、ガーゼ、スタッズ、派手な髪色、派手な入れ墨とか見た目的なものが多いと思います。 個人の自由だったり反権威主義、反体制主義を主張するためにパンクたちはわざと目立つ格好をしてイデオロギーを主張しようとするから そういうファッションが生まれたらしい。まぁそういうファッションが好きなだけでパンク精神は持ち合わせていなかったり、 そういう精神を持っていてもパンクファッションに身を包まなかったりすることもあるだろうけど、1970年くらいにパンクというサブカルチャーが発生して、 それを体現するパンクス達が出て来て、それが今なお根強く生き続けているから今回みたくトレンドの一つになったりしてるわけです。

そもそも自分のツアーTシャツも「BOURGEOIS PUNK」シリーズにするくらい、パンクというものは私の中で大きな位置を占めています。 ニューヨークに住んでいる時に友達にそう呼ばれて以来、「BOURGEOIS PUNK」を私の生きるモットーにしているから、 ツアーTシャツもそのシリーズにしているんだけれど、なんしか大人と呼ばれる年齢になってかなりの時間が経つはずの私たち。 10代の頃なら若気の至りとかいう言葉も使えたりするから、無鉄砲なことや型破りなこともいろいろたくさんできました。 それが20代も半ばを過ぎてくると自分のするべきことが確実に見えてくるし、それに伴ったキャリアも積み上げ始めるし、 それを続ければ続けるほどに今度は責任っていうものが出てくる。守りたいものが増えてくると、人はどんどん尖っていられなくなるようで、 「今でこそ丸なったけど私がツンッツンやった頃は...(関西弁でどうぞ)」じゃないけどやっぱり丸くなることが大人になることなのかしら。 それとも大人になったからこそ白黒はっきりつけるべくツンッツンでいるべきなのかしら。 わざとらしくアナーキーでいる必要はないと思うけど、でもどれだけ大人になってどれだけ責任と直面しなきゃいけないとしても、 常に嫌いなものは嫌いと言えるくらいのパンク精神は持ち続けたいもの。言いたいことはたくさんあるけど言えないことが多くって... なんて言ってるそこのアナタ!ともあれ今季のトレンドに身を包んでみては?ちょっと尖ったことしてみたくなるかも、です。 とにかく守るものは守っても言いたいことは言い、時にはコッソリ心の中で中指を立てちゃう大人も決して悪くないと思う。 BOURGEOIS PUNKバンザイなのです!

つづく

Photo : Yusuke Miyazaki at Sept / Styling : Yoshiko Kishimoto
Hair & Makeup : Yoshie Sasaki at Sylph

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