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JUJU's Closet

ヌメロなみなさまごきげんよう。2014年も始まってしばらく経ちますがいかがな新年をお過ごしでしょうか?私はというと、なんだか盛りだくさんだった2013がようやく終わった後に、つかの間の休日を某所でいろんなことを考えながら過ごしておりました。なんてったって今年2014は私にとって10周年を迎えるとても大切な年なので、いろんなことを考え時に憂鬱を持て余しながらもやる気は満々で、やる気は満々だからこそ黒い服ばっかり着てる場合じゃないなぁーとちょこっと思っていたりもしております。先日の田中杏子さんとの対談で今年の春夏は派手な格好を思いっきりしたもん勝ち!!と教えていただいたので今年こそは!!と密かな企みを胸に描きつつも相変わらず真っ黒い格好の私ですが、それはさておき今回のテーマは「DAZZLING YOU(気分はショウガール)」というわけで、目もくらむようなキラッキラなお洋服とそこらへんにまつわるお話です。

ショウガール、というと私は常にこどもの頃からショウガールっていうものに憧れておりました。幼少の頃に初めて映画「A CHORUS LINE」を観た時にガツーンと衝撃を受けたちびジュジュ。ミュージカルのオーディション会場で次々に露呈していく人それぞれの不安や虚飾、苦しみや葛藤に息を呑んだあの日。こどもの頃から大人になって舞台を目指すまでにそんなにもの挫折と苦悩があったのかとか、誰にでもコンプレックスがあってみんな楽にすくすく育った訳じゃないんだなぁとか、舞台の上で役を勝ち取るためにはここまでさらけ出さなくちゃいけないのか、とか。その時ちびジュジュは、歌うのは大好きだけど決して手放しで無邪気に毎日を過ごせなかったコンプレックスだらけの自分の姿を登場人物に重ねて観ていました。だから、最後の最後に全員が帽子から靴まですべてゴールドの衣装に身を包んで晴れやかなのにどこか達観した感じもある笑顔で踊る姿にすっかりやられてしまったのです。あれから今まで何回繰り返し観たかもう覚えてないくらい観ているなぁ。それ以降もショウガールが描かれている映画や舞台が大好きで、逐一チェックしては舞台上の煌びやかさにウットリしたり舞台裏で繰り広げられる壮絶な戦いに息を呑んだり。きっと舞台に立つためには一筋縄じゃいかないだろうし、大変なことの方が多そうだし私のようなヘタレには恐ろしく向かない世界なんだろうなぁ…なんて大きなため息をつきながら、それでもあのキラキラで目も眩むほど華やかで観ているこちらを確実に夢見心地にしてくれるショウの世界から心が離れなくって、いつかはあの世界に!!本気で舞台の上に立つ人になりたい!!と思っていました。実生活においても、周りに芸妓さんやショウガール的な人たちがたくさんいたから余計に強くそう思ったんだと思います。さて、あの時から数十年。今の私の立場はショウガール、というものとは少し違うかもしれないけれど、ショウをする人にはなりました。歌うことは大好きだけれど人に注目されるのは苦手で、何かあるとすぐに後ろ向きになりがちな私がいつしかJUJUになりました。そしてJUJUとしてデビューして今年で10年。未だにステージに上がる時には初めてのライヴくらい緊張するし、観に来てくださるみなさまを夢見心地にできているかどうかはいささか怪しいけれど(苦笑)、10年続けさせてくださったみなさまの為にもより一層頑張っていこうと思っております。奇しくもこの原稿書いている今私がいるのはNY。急に決まったお仕事で来ているのだけれど、「A CHORUS LINE」の生まれた街、そして何気にJUJUが生まれた街で、私、初心に戻りつつあります。とにもかくにも2014、お洋服も自分自身もDAZZLINGでいきますよー!!にゃー!!!

つづく

Photo:Yusuke Miyazaki at Sept / Styling:Yoshiko Kishimoto
Hair&Make-up:Yoshie Sasaki at Sylph

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