ヌメロなみなさまごきげんよう。ひと雨ごとに冬が近づいて来るし、近づいて来ると言えば年の瀬。ついこの間新年のご挨拶をしておせちやらお雑煮やらをいただいたと思っていたのに、すでに次のおせちの注文が終わっていたりなんかして、ホント年齢を重ねるごとに加速度的に時間の進みは速くなるものだなぁなんて思ってため息をついている今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか？秋になってから急に寒くなったりしたせいかなんとなくお買い物欲に火がつきづらかった私。夏前にオーダーした秋冬ものが届いたりする以外は忙しいのにかまけてお買い物をさぼっておりました。買い物同盟を結びかけていた筈のスタイリストの某Y氏から「あー物欲が止まらない！！お買い物してる？」っていうテキストが送られて来るたびに「いや．．．ちっとも足がそっちに向かなくて．．．」なんてお買い物に行く事に対して二の足をふみがちだったのは先週まで。一体私は何をしていたんだ！！！と自分に対して憤りを感じるくらいに世の中には素敵なものたちが溢れているではありませんか！！！こんなことならもっと早いうちにお買い物スタートしておけば良かったわー。なんてったって素敵なものたちとの出逢いは一期一会ですもの。さて、今回のJUJU’s closet、テーマは「Jacket Style」。美しいジャケットやかっこいいジャケットがいろいろ出回っている今季。さらりと着こなしたいなぁって思いつつ、ともあれ今回はそんなジャケットについてお話しようと思います。

私にとってジャケットっていうのはコドモの頃から大好きなものでした。こどもながらに気分がアガルっていうかぴしっとするというか、なんだかジャケットを着る機会に恵まれるとニヤニヤニヤニヤしていました。幼稚園の頃に着ていた千鳥格子のツイードのジャケットはなによりも大好きだったなぁ。そしてだんだんと大きくなっていくにつれ、12年間付き合わなくてはいけなかったのが制服のジャケット。ジャケットは好きだし制服も嫌いではなかったけれど、どうにもみんなと同じ格好なのが嫌っていう若気の至り的な反抗精神から、なにかにつけ勝手に制服を改造したりして先生たちに目をつけられていたあの頃。髪型もどう考えても制服には相応しくなかったりして、尖っていたものだな。制服を着る事から解放されて以降はもっぱら何かあるとジャケットを買いそろえ続けていて、ジャケットを買うならばセットアップでスカートかパンツも買う。歌手じゃなかったら秘書になりたいっていう夢があるからなのか、なんしかスーツが好きなのです。今の時点でもけっこうな数のセットアップがあるのに、今季はヤバイ。またジャケット渋滞セットアップ渋滞が起きること必至です。ま、ジャケットもセットアップもどれだけあっても困らないですからねー．．．なんて言いながら買いたい自分を正当化したりして。でも私は思うのです。素敵なものに身を包まないことには美味しいものも美味しくないのではないか、と。金額とかそういうのじゃなく、自分が何かを素敵だと思えること、そしてその素敵ななにかを身に纏うことってとても幸せなことだし、自分にとっての最高のお洒落は自分が幸せになるための一番の近道なんじゃないか、と。ヌメロのページを捲りつつ、これからもいろんな素敵を発見したりして楽しんでいこうと心に決めた2017の晩秋。とりあえずお取り置きのあれやこれやをゲットしに行かなくては。みなさまも素敵なものが溢れている街に繰り出して、いろんな素敵をお楽しみくださいませよー！！

Photos：Motohiko Hasui / Styling：Ako Tanaka / Styling Assistant：Nozomi Urushibara
Hair&Make-up：Akiko Gamou（Heads）
Text : Kefa Cheong / Edit : Maki Saito