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JUJU's Closet

ヌメロなみなさまごきげんよう。夏が終わって、今年も昨年みたく残暑が厳しくなるかと思いきや全くそんなことない日々が続いて一気に秋になりました。雨は多いけれどなんしか過ごしやすい季節がやってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?今年の秋冬のお洋服たちも素敵なものが多いから、あぁあれが欲しいこれも欲しいと物欲に悩まされている方も多いのでは? かくいう私も今季はテーマ的にもドンピシャなものが多いから、溢れ出る欲しいものたちとどう折り合いをつけるか日々格闘しております。さて今回のJUJU's closet、テーマは「Bourgeois Punk」。ブルジョワパンクと言えば私の生きるモットーとして掲げることはや数十年。ツアーグッズでもBourgeois Punkシリーズをずっとやっているからご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私がなぜブルジョワパンクにこだわり始めたかっていうお話を今日はさせていただこうと思います。そもそもブルジョワとはフランス語で中産階級に属する人のことを指します。中世において貴族でも農民でもなく自ら商工業を起業して財を成す人たちのことをブルジョワジーと呼んだところから始まっていて、近代でいうところの有産者であり富裕層をブルジョワジーと呼ぶのだそう。コドモの頃にブルジョワという言葉と出逢った時に、速攻でお気に入りの単語にしたちびジュジュ。意味はそうそう理解していなかったけれど、なんとなく口触りの良さと優雅そうな感じにとにかくブルジョワという言葉にピンときてしまったのです。周りにいた大人たちが夜毎にきらびやかな格好をしていたことは以前お話しましたが、その中でもちびジュジュに多大なる影響を与えたH叔母はとりわけブルジョワ感が半端なくて、独身で常に恋人がいて着道楽の食い道楽で、退廃的なのに優雅な日々。高そうなドレスやお着物を身に纏ってさらに高そうな指輪をはめた指でグラスを傾け続けてはお酒に酔う姿はコドモながらに圧巻で、あぁとにかく大人になったら私もああなりたいと思ったものです。とは言うものの、ブルジョワの優雅さや余裕を大切に生きていきたいけれど、それだけじゃあつまらない。ブルジョワのそういうところは備えつつもパンクな反骨精神は常に持っていたい...それならば私はブルジョワパンクとして生きていこうじゃないか!と決めた幼きあの日、そうあの日あってこその現在なのです!! ってなわけで座右の銘が豪放磊落 余裕綽々っていうのもそういうところからきていたりして、とは言えブルジョワの豪放磊落 余裕綽々感はまだまだ身に付かないし、パンクっぽさは大人になるにつれ身を潜めつつあるけれど(良いことなのかどうかは悩むところ)、心の中に宿したブルジョワパンク精神はあの日のまま(のはず)。今季のBourgoeis Punkなアイテムをたくさん買ってBourgeois Punk道を極めるべく精進しようっと。

つづく

Photo:Gen Saito / Styling:Aika Kiyohara
Hair&Make-up:Akiko Gamou(Heads)
Text : Yuko Fukui / Edit : Maki Saito

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