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JUJU's Closet

ヌメロなみなさまご無沙汰しております。しばらくは写真だけで失礼しておりましたが、そのしばらくの間みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか? 私はというとジャズツアーをやらせていただいたりしているうちに夏もあっちゅうまに終わってしまって、 気付けば秋のお楽しみ10/10(JUJUの日!!)に向けてのクラシックツアーが実はもう明日から始まってしまうなぁ、 ああじゃあもう秋かーとか言って秋かというと秋冬ものをガッツリ着るほど涼しくもなく、となんだかモヤモヤした気持ちを持て余しております。

私の愚痴めいたああだこうだはさておいて、今日は久しぶりのヌメロ!少し前に行われた撮影はほんとうに楽しくて、ヌメロチームと再びお仕事させていただく時間は至福のときでした。 今回の秋冬にはいくつかキーになるスタイルがあるっていうことを先日田中杏子さんに教えていただいた通り。 今回はそのなかでも私の心のアンテナをビンビンにさせた女優スタイルなお洋服を着せていただきました。 都内某所にあるスーパーラグジュアリーな場所でウットリなアイテムを着させていただきながら女であるということについて考えておりました。

私の父親は大の野球ファン。父は姉が第一子として生まれた時は男でも女でもただただ喜んだものの、第二子こそは男の子を!!と強く願っていたせいで、 女として生まれた瞬間からガッカリされた私。男の子の誕生を熱望していたからか、私は女の子であるにもかかわらず、 ことあるごとに草野球とかザリガニ釣りとか男の子みたいな遊びばかり推奨されてました。 周りの大人たちは夜になるときらびやかな装いで出かけていくのに羨望のため息を洩らしつつ、短パンにタンクトップ姿の自分を気に入ってたりもして。 そんな育ち方をしたせいか、着るものも髪型も女らしさからはほど遠いところにいて、小学生の頃から高校卒業までほとんどショートカット。 タンタンヘアだったりツーブロックだったりドレッドだったりそれで生活指導に怒られてベリーショートにせざるをえなくなったり、と本当に見ため的にオトコマエな時代だった。 とはいうものの女として生まれたからにはテレビやスクリーンの中にみる素晴らしく美しい女性たちに憧れたりもする訳で、 非常にボーイッシュな自分とお色気たっぷりな理想の女性像の狭間でアワアワしていました。 早く色気が出したいばかりに真っ赤な口紅つけたり濃いお化粧してみたりして、若い頃は必死だった。 無理があるとしても、自分じゃないけどなりたい自分になりすますことに心を砕きまくっていたし、それもとても楽しかったなぁ。 そうやっていろいろな自分を演じているうちに、本当の自分の姿を見つけて人は大人になっていくんじゃないかと思う今日この頃。 ボーイッシュだったかつての私に比べて今は髪は伸びたけど、中身はそうそう色っぽい理想の女性像には近づけてないかなー。 私もまだまだ発展途上。素敵なお洋服によって演じられる自分を模索中なのです。

つづく

Photo : Yusuke Miyazaki at Sept / Styling : Yoshiko Kishimoto
Hair & Makeup : Yoshie Sasaki at Sylph

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