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JUJU's Closet

みなさまごきげんよう。春の足音が近づいてきたような気もするけれど、冬ったら最後の粘りを見せ過ぎている気もする今日この頃、 私は絶賛ツアー中にて日本各所でお歌をうたう日々でございますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか? さて今回のjuju’s closet、テーマは「age of MUSE」。振り返ればどの時代にもその時代ならではのスタイルとスタイルアイコンが存在するもの。 この春夏のお洋服業界ではそんなことを彷彿とさせるアイテムも多いようで、お恥ずかしながらも私もそんな気分のお洋服を着させていただいて それはウットリな時間だったのですが、それはさておき今日は私にとっての「age of MUSE]についてお話ししたいと思います。

この連載でも折に触れ話しているように、私にとって 最初のMUSE は幼少期に周りにいた大人達でした。 なかでも若い頃に本当に好きで恋に落ちた男性と結婚できなかったからという理由で一生独身を貫いた私の叔母は、 生き方においても飲み方においてもメイクの巧妙さにおいても着道楽さ加減においてもかなりのMUSEでした、 つっといて彼女の話はまたの機会に取っておくとして今日はちびジュジュが今のジュジュになるまでに影響を受けた女性達のお話をすることにします。
周りの大人達の影響で常に大人の女性にばかり目がいっていた私。「キレイなお姉さんは好きですか?」じゃないけれど、 どんな時も知らず知らず素敵な年上の女性にアンテナを張っていたらしく、なんだか心揺さぶられる素敵な女の人を見つけてはハッとしていました。 小学生の時は近所のコスメティックショップの店員が非常にチャーミングで色っぽくて憧れたし(BTWそこのオーナーは絶世の美女で彼女にも憧れた!)、 中高生の時は好きだったセレクトショップの店員がとても個性的で憧れた。NYに行ってからはズルイくらいにカッコいい女性達をたくさん目の当たりにしたし.. なんしかどの時期の憧れの女性達もみんな誰にも到底真似できない個性の持ち主で、だから憧れてもちっとも近づけなくって悲しい気持ちにもなったけれど、 でもそんなのどうでもいいやって思うくらいに彼女達は素敵でした。ちなみに音楽面で影響を受けた人については田中杏子さんとの対談でも話していた Sarah Vaughan、Caron Wheeler、Lady Miss KIER(Deee-Lite)っていうこの3人で、声も歌い方も全てに衝撃と影響を受けました。 ともあれ今こうして振り返ってみて思うけれど、私にとっての素敵な女性っていうのはいつだって一筋縄ではいかなそうで読み解くのに 時間がかかりそうなストーリーが背後に見え隠れする女性のようで、思春期の私に、とても大切な何かを教えてくれる存在でした。 大人になる過程での自分なりのMUSEは絶対に必要な存在だし、近づけなかったり近づけたりの悲喜こもごもも絶対に必要な事なんだと確信したりして。 大人になると嫌でも自分の特性とかいろいろ把握してしまうからあまり誰かに憧れたり焦がれたりすることもないかもだけど、 なにか心揺さぶられる女性にはいつもハッとさせられ続けたい、と心から思った瞬間に杏子さんの顔が浮かんだのは気のせいでしょうか。キャー、杏子さーんっっ!!

つづく

Photo : Takashi Kamei at FEMME / Styling : Yoshiko Kishimoto
Hair & Makeup : Yoshie Sasaki at Sylph / Retouch : Oshin Disco Studio

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